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知っているようで知らない、日焼け止めのSPFとPAとは

日焼け止めの、SPF値とPA値。普段耳にすることはあっても、具体的に何なのかはよく分かっていない、という人は多いかもしれません。

そこで、SPFやPAが何を指すのかということも含めて、日焼け止めについて知っておきたい豆知識を紹介します。
日焼け止めを選ぶときには、ぜひこの情報を参考にしてください。

日焼け止めのSPFとPAとは?

日焼け止めのSPFは、主にUV-B(紫外線B波)を防御する効果を示す数値です。

UV-Bは、そのほとんどが肌の表面に吸収されて、日焼けの原因となってしまいます。
日焼けで肌が赤くなったり、メラニン色素によりシミやソバカスができたりするのは、UV-Bが引き起こしていることがほとんどです。

一方、UV-A(紫外線A波)を防ぐ効果を示しているのがPA値です。
UV-Aは、地表に届く紫外線のうち約95パーセントを占めると言われていて、雲や窓ガラスを通して肌まで到達します。
そして、肌の奥にある真皮にまで達して、しわやたるみといった老化現象を引き起こします。

紫外線対策をするなら、どちらかだけではなく、UV-BとUV-Aの両方を防ぐことは欠かせません。
SPFとPAの両方を考慮に入れて、日焼け止めを選びましょう。

必要なSPFやPAはどのくらい?利用シーン別の日焼け止めの選び方

SPF値やPA値が高ければ、紫外線防止効果は高いですが、その分使用感が重くなったり、お肌に刺激となってしまったりすることがあります。
そのため、やみくもに数値の高いものを選ぶのではなく、利用シーンに合わせたものを選ぶことが大切です。

夏のレジャーやマリンスポーツなどのシーンでは、長時間太陽の下で過ごすことが多いでしょう。
そんなときは、国内最大値のSPF50+・PA++++のものがおすすめです。

一方、外で短時間過ごす日なら、SPF30・PA+++程度で十分です。
外でウォーキングなどの軽いスポーツをするのであれば、これくらいの数値のものを選びましょう。

北海道は紫外線が少ないので、それほど気をつけなくても大丈夫、と思われるかもしれません。
確かに、日本全国で見ると紫外線量は少ない方です。

しかし、気象庁発表の紫外線量データによれば、北海道でも7月や8月は「中程度」以上の量の紫外線が降り注いでいるので、油断はできません。
札幌では、紫外線量が「中程度」以上の月が年間の約3分の2もあるので、年間を通してしっかり紫外線対策をすることを心がけましょう。

覚えておこう!正しい日焼け止めの塗り方

日焼け止めの効果を最大限に活かすためには、正しく塗ることが大切です。

まず、日焼け止めの使用量についてです。少なすぎると日焼け止めの効果が十分に得られないので、記載されている使用量を確認してください。
意外と多いと思われるかもしれませんが、紫外線を防ぐためにはそれだけの量が必要なのです。
パッケージや説明書などをよく読んで、正しい分量を使いましょう。

日焼け止めを顔に塗るときには、まず顔全体にムラなく伸ばしたあと、頬の高い部分や鼻先など、日焼けしやすい部位には重ね塗りをするのがおすすめです。
耳や首の後ろ、髪の生え際など、塗り残しやすい部分にも忘れずにしっかり塗りましょう。

一度きちんと塗ったらそれだけで安心してしまいがちですが、日焼け止めは2~3時間おきの塗り直しも欠かせません。
特に、水に濡れたり汗をかいたりしたときには、こまめにその都度塗り直してください。

日焼け止めをきちんと塗って、紫外線を防ごう!

お肌にダメージを与えて、老化を進行させる紫外線。UV-BとUV-Aのそれぞれが、お肌に異なるダメージを与えています。

気づかないうちに降り注いでいる紫外線をしっかり防ぐためには、利用シーンに合わせて日焼け止めを選んで、正しい方法できちんと塗ることが欠かせません。

北海道に住んでいても、紫外線は日々降り注いでいるので、紫外線対策は必要です。
お肌を守るために、SPFとPAの意味をよく理解して日焼け止めを選びましょう。