意外とカンタン! カーペットや絨毯を自宅でキレイに洗濯する手順
ご家庭のリビングや個室にカーペットや絨毯を敷かれている方は多いと思いますが、清潔な床を保つための洗濯や掃除はこまめにされていますか?
床は表面的にはキレイに見えても、汗や皮脂、髪の毛、繊維カス、ホコリ、ペットの毛、食べ物のカスなどさまざまな種類の汚れや臭いがこびりついています。また蓄積した汚れは、ダニやカビの温床になりやすく、アレルギーや気管支炎などの原因になる場合もあります。
そこで今回は、ご自宅でカーペット(絨毯)をキレイに洗濯する手順を解説します。難しいイメージがあるかと思いますが、コツを押さえれば意外とカンタンです。
クリーニングに出すにしても、カーペット1畳あたりで1,500円以上かかるのは手痛い出費。自宅で洗えれば、いつも清潔な床を保つことができ、クリーニング代の節約にもなります。ぜひトライしてみてくださいね。
自宅でカーペットや絨毯を洗濯しても大丈夫?
カーペットや絨毯などの布製品は、素材や機能によって洗濯できるものとそうでないタイプに分かれます。「手洗いは可」でも、デリケートな素材で「洗濯機洗いは不可」などの場合があります。
まずはタグなどについている洗濯表示や取り扱い説明書、購入したメーカーのサイトなどを見て、洗濯できるタイプかを確認しましょう。「洗濯機洗い可」の場合、基本的には洗濯表示に沿って洗えば大丈夫です。
水洗いや乾燥機が使用できるかは洗濯表示でわかることが多いですが、そもそもカーペットや絨毯の多くが、洗濯機で洗う想定で作られてはいません。そのため、素材によっては型崩れや色落ちなどを起こす場合があります。洗い方の判断がしづらい場合、近所のクリーニング店に相談してから自宅で洗うかを検討しましょう。
ラグマットなど小さめのサイズなら、洗濯ネットに入れて丸洗いできますが、折り畳んでも入らない場合、コインランドリーの大型洗濯機を使いましょう。ただし、カーペットや絨毯の洗濯がNGのコインランドリーもあるので事前確認が必要です。
自宅の浴室でカーペットや絨毯を洗濯する手順
【手順1】下処理をする
水洗い可の素材であることを確認したら、あらかじめ髪の毛やホコリなど付着した汚れを掃除機で吸い取ります。ただし、繊維の奥にまで入り込んだ汚れは吸い取りにくいので、ヘアブラシなどでかき出してから掃除機をかけるのがポイントです。
シミなどが目立つある場合、中性の洗濯用洗剤の原液をつけて時間を少しおきます。考え方としては、普段の衣類の洗濯の下処理と変わりません。
【手順2】浴槽にお湯をためて浸け置きする
浴槽にお湯をためます。汚れを浮かし落としやすいよう、冷水よりお湯(40度前後)を使うのがおすすめです。
洗濯用洗剤を容器記載の割合にて混ぜます。カーペットや絨毯を洗浄液にまんべんなく浸かるように広げ入れて、1〜2時間浸け置きします。
【手順3】踏み洗いをする
カーペットや絨毯を足で踏み洗いします。内側の汚れまで落とすために適度に裏返したり折ったりしながら洗うと効果的です。
途中、浴槽内のお湯を入れ替えて、お湯ににごりが見られなくなるまで何回かくり返します。洗剤で足元が滑りやすくなっているので、壁や手すりなどに捕まるなどして転倒に注意しましょう。
【手順4】すすぎ洗いをする
同じ要領でお湯を入れ替えながら、すすぎ洗いをくり返します。洗剤が残ると臭いの原因になるので念入りに。
【手順5】柔軟剤でふんわりした洗い上がりに
ふんわりした洗い上がりにしたい場合、浴槽に水をためて柔軟剤を容器記載の割合で入れた洗浄液に浸し、少し時間を置きます。
すすぎが甘いと柔軟剤の効果が薄れてしまうので、水のにごりが見られなくなるまで丁寧にすすぎ洗いを行います。
【手順6】水切りをする
水を抜き、空になった浴槽内にカーペット(絨毯)を折り畳んで、全体重をのせて水切りします。水気をできるだけ絞ってから、浴槽のへりにかけ1~2時間ほど時間をおきます。
【手順7】乾燥させる
ベランダで干す際、直射日光に当てると変色の恐れがあるので、陰干しがおすすめです。また1本の物干し竿に2つ折りでかけるより、2本使って「M字」になるように干すと風通しがよくなります。
ある程度乾いたら、ひっくり返して干し直します。速乾性が高まり生乾きも防げます。仕上げに起毛ブラシで毛並みを整えたら完了です。
清潔を保つための洗濯は3カ月に1回が目安
カーペットや絨毯の洗濯は、季節の変わり目に合わせて3カ月に1回が目安です。ただし、小さなお子様やペットがいる場合などご自宅の使用環境にもよるので、汚れや臭いが気になったら都度洗うのでもいいでしょう。
日頃からちょっとした掃除を習慣にするだけでも、洗濯頻度を減らせます。週に1回は、掃除機や粘着テープローラーでたまった汚れやホコリを取り除くと効果的です。
食べ物や飲み物をこぼしてしまった場合、ただ水拭きをしただけだと、汚れや臭いを取りきれずシミになってしまう可能性が高いです。掃除用の専用シートや重曹水スプレーなどで早めのシミ抜きを徹底しましょう。
冬、春の間にたまった床の汚れ・臭いをリセット!
カーペットや絨毯といった大物の洗濯は、クリーニングに出すと費用も時間もそれなりにかかるものです。でも「自宅で洗う」という選択肢もあれば、出費を抑えられ、いつも清潔な床を保つことができます。
フカフカで清潔なカーペットや絨毯の上で、ゴロゴロ寝転べるのって幸せですよね。冬、春の間に蓄積した床の汚れや臭いをリセットして、より快適で衛生的な床環境を手に入れてくださいね!