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空気清浄機のフィルター汚れ・臭いをスッキリ解消する方法

空気清浄機のフィルター汚れ・臭いをスッキリ解消する方法

「なんか臭い…」と、空気清浄機のフィルターを恐る恐る取り上げてみたら…ホコリがびっしり! こまめに掃除しなきゃと思いつつも、空気清浄機のお掃除って面倒ですよね。でもちょっとしたコツを押さえるだけで、グッと簡単になるんです。

ここでは空気清浄機のフィルター汚れ・臭いを、スッキリ解決する方法を紹介していきます。とても簡単なので、ぜひ試してみてください。

空気清浄機をお手入れせずに使い続けるのは危険!?

スイッチを押すだけでホコリやカビ、花粉、ウイルスを吸い込んで、お部屋の空気を快適にしてくれる空気清浄機。花粉シーズンや風邪の流行時にはとくに頼りになりますが、年間を通してお使いのご家庭も多いでしょう。

しかし吸い込んだ汚れは消えてなくなるわけではなく、清浄機の内部にたまります。そして、その汚れをエサに雑菌やカビが繁殖します。

お手入れを怠ったまま使い続けていれば、やがてフィルターが目詰まりし、清浄器本来の機能を発揮できなくなります。吸引力も弱まって電気代が余計にかかりますし、空気を清浄化するどころか、悪臭やハウスダストを撒き散らす原因になってしまいます。

フィルターなどには抗菌仕様も施されていますが、全自動掃除する機能は備わっていません。きれいな空気を維持し、長く経済的に使い続けるには、フィルターなどの定期的な掃除が必要です。

空気清浄機(各フィルター)の掃除方法

一般的な加湿機能付き空気清浄機を掃除する場合、「プレフィルター」「集塵(しゅうじん)フィルター」「脱臭フィルター」「加湿フィルター」の4つの各フィルター類を取り外して行います。

空気清浄機のフィルターは、メーカーや機種などで名称や取り外し方、お手入れの手順などが微妙に異なります。フィルターを水洗いできないタイプも多いので、掃除の際は取扱説明書を用意しておく方が安心です。

また臭いが気になる場合、パッと見ではどこに臭いの原因があるかを特定しづらいので、一回の掃除でフィルターは全部洗ってしまうのがいいでしょう。

・「プレフィルター」の掃除手順

1.プレフィルターは、髪の毛などの大まかな汚れを吸い取るための目の大きなフィルターです。吸気口パネルにはホコリがびっしりとたまっているので、掃除機のヘッドは外して、ノズルを直接当てた方が吸い取りやすくなります。

2.掃除機だと取りづらい細かな汚れは、ハブラシでかき出しましょう。シミなどの頑固な汚れは、台所用洗剤でつけ置き洗いするのがいいでしょう。

3.フィルターの天日干しは、機能の劣化を早める可能性があるので、日陰で完全に乾燥するまで干しましょう。

・「集塵フィルター」の掃除手順

1.ジャバラ状に何層かの壁になっているのが特徴の集塵フィルターは、各フィルターを通り抜け、最終的に汚れがたまる部分です。ホコリやハウスダストがびっしり付着しているので、新聞紙など汚れてもいいものを床の上に置いてから、掃除機で吸い取っていきます。

2.集塵フィルターはとても破れやすいので、掃除機を押し当てすぎないようにして吸い取りましょう。水洗いNGのタイプがほとんどですが、OKのものなら軽く水洗いして汚れを落とします。そのあとは日陰干しでしっかりと乾燥させます。

・「脱臭フィルター」の掃除手順

1.格子状の形をしているものが多い脱臭フィルターは、たばこの煙や油煙といった臭いを脱臭するためのフィルターです。取り外してからフィルターの両面に掃除機をゆっくりかけて、ホコリを吸い取っていきます。

2.基本的には掃除機で軽く汚れを吸い取る程度で大丈夫です。水洗いすると型崩れして使えなくなるので、水洗いOKのタイプでない限り、水洗いは避けましょう。

3.十分に乾燥がされていないと臭いの原因になるので、風通しのよい場所にて日陰干しで乾かします。掃除をしても汚れや臭いが取れなくなってきたら、新品への取り換えを検討しましょう。

「加湿フィルター」の掃除手順

1.加湿フィルターは給水口に近いため、どうしても水垢がたまり雑菌が繁殖しやすくなります。吸水の際に、フィルターにヌメリやカビがついていないかをチェックしつつ、加湿トレイやタンクも一緒に洗いましょう。また加湿機能を使用しない場合、給水タンクから水を抜いておくと汚れの予防になります。

2.フィルターを取り外し、重曹やクエン酸、中性洗剤などを溶かした40度以下のぬるま湯に1~2時間ほど浸したつけ置き洗いが効果的です。水垢はアルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸で中和ができます。

3.つけ置き後は流水で十分にすすぎ、水分を拭き取ってから日陰干しでしっかりと乾燥させましょう。

お使いの空気清浄機のメーカーや使用状況、環境にもよりますが、各フィルターの掃除頻度の目安は以下を参考にしてください。

・プレフィルター:約2週間に1回
・集塵フィルター:汚れや臭いが気になった時。吸気・排気の機能が落ちてきた時。
・脱臭フィルター:汚れや臭いが気になった時。掃除する頻度が多くなったら交換も検討する。
・加湿フィルター:約1ヶ月に1回

汚れ・臭いが気になったら、”ちょこっと掃除する習慣”で予防しよう

毎日使うのに、「掃除は数か月に1回」なんて頻度では、機能をフル活用できてないどころか、お部屋中に悪臭やハウスダストを撒き散らすことになります。

汚れや臭いが一度染み着いてしまうと、一回にかかる掃除の時間は長くなりますし、完全に取り除くのが難しくなります。だからこそ汚れや臭いが気になったら、”ちょこっと掃除する習慣”で予防することが、結果的に一番簡単に汚れ・臭いを、スッキリ解決させる方法です。

室内の空気環境は、健康への影響も大きい重要な存在です。いつでもきれいな空気が届くように、きちんとお手入れをしてあげてくださいね。