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家事

窓のびしょびしょ濡れにさよなら! 結露の原因と6つの防止法


冬になると毎朝、窓一面に現れる「結露」。水滴がしたたり、窓枠から床までびしょびしょに濡れているとうんざりしますよね。
ただの水滴と放置しがちですが、カーテンにもつくと不衛生ですし、長時間湿った状態が続けばカビの温床になります。

結露で窓周辺がカビだらけになる前に早急の対策が必要ですが、まずは結露ができる原因から理解しましょう。仕組みがわかると対策もしやすくなりますよ!

結露はなぜできる?

結露とは、空気中の水蒸気が凝縮する現象のことです。室内と室外で極端な温度差があることにより、空気中の水分(水蒸気)が冷やされて水滴になります。
氷入りのグラスに水滴がつくのを見たことがあると思いますが、原理はあれと同じです。グラスの中と外で温度差があることで水滴になるのです。

冬は暖房のついた部屋と外との温度差が大きいため、結露がひどくなります。自然現象なので基本的に避けることができないため、定期的に拭き取ったり、日頃から結露が発生しないよう対策を講じる必要があります。

結露は健康面・経済面の被害リスクを高める

結露で発生する水滴は「ただの水」ですが、放置すると窓周辺の汚れや雑菌、ほこりと混ざってカビやダニの繁殖を促します。そのためぜん息やアレルギーといった健康面の被害リスクを高めます。

さらに水が溜まることで、サッシやパッキンの部分が傷んだり、壁やフローリングにまで水が染み込んで腐食する危険性も。最悪の場合、修理や床の張り替え費用が発生するなどの経済的負担をこうむるリスクがあります。

スグできる!6つの結露防止法

結露は定期的に窓を拭くだけでも十分に防止効果がありますが、一日中目を光らせておくわけにもいきませんよね。根本的につきにくくするには、「室内と室外の温度差を減らす」「室内の湿度を下げる」のがポイントです。

具体的には以下の方法を試してみてください。

1.窓の水滴を定期的に拭き取り、乾燥させる
窓を拭く際、から下に向かって拭くと水滴が垂れてカーテンや床などを濡らしてしまう場合があります。下から上に向かって、ゆっくりと拭き上げていくのがコツです。
不要になった雑巾やクロスで十分ですが、「結露取り用ワイパー」があると朝から手に冷たい思いをしなくて済むのであると重宝しますよ。

2.十分に換気する
窓とカーテンのあいだは風が通らず、結露が乾きにくくカビ菌が繁殖しやすい状態です。窓を開けて風通しをよくし、湿気を飛ばしましょう。十分に換気することで室外と室内の温度差が減り、結露を防止できます。

3.加湿器の使用はほどほどに
乾燥が気になる冬に加湿器は欠かせませんが、つけっぱなしにしていると湿度が高まり結露を促してしまいます。室内の湿度は40〜50%あれば大丈夫なので、タイマー設定や湿度計をチェックするなどして、使用はほどほどにしましょう。

4.アルコール消毒でカビ対策
結露の放置により繁殖したカビ菌は、アルコールスプレーで除菌するのが効果的。汚れが気になる箇所に吹きつけて、キッチンペーパーで拭き取るだけなので簡単です。
カビの汚れがひどい場合は、カビ取り剤が有効ですが、サッシやパッキンなどを傷ませる場合があるので、素材の相性などを確認した上で使いましょう。

5.サーキュレーターで部屋の温度を均一にする
窓付近にサーキュレーター(扇風機)を置いて風を送り続けると、窓付近に停滞している空気循環がよくなり結露防止に効果的です。

6.断熱シート(フィルム)を貼りつける
断熱シート(フィルム)を窓に張りつけると外との温度差が減り、結露防止にも効果的です。シートがない場合は、新聞紙や段ボールでも代用できます。窓から暖気が流れるのを抑えることで暖房効果も高まりますよ。

室温のバランスと風通しで結露にさよなら!

結露の放置は健康面・経済面ともによくありません。多少の手間はかかりますが、「窓を定期的に拭く」「換気をする」「結露防止グッズを使う」などで普段から結露がつきにくい環境を保つことが大切です。

結露攻略のポイントは、「室内と室外の温度差を減らす」のと「室内の湿度を下げる」ことです。室温のバランスと風通しを心がけて、窓のびしょびしょ濡れとさよならしましょう!