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アレルギーは「床」から防ぐ! キレイな床環境を保つ拭き掃除の手順


パッと見はキレイに見える床でも、カビやホコリ、髪の毛、ダニの死骸、花粉、ペットの毛、衣類の繊維くず、細菌など床にはさまざまな種類の汚れ(ハウスダスト)が蓄積しています。これらの汚れは、たまに掃除機をかける程度のお手入れでは対処できません。

それに床拭きをせずに掃除機をいきなりかけると、掃除機の動きや排気で床にたまったハウスダストが空中に巻き上げられ、再び床に落ちてしまうので、汚れは残ったままです。
また空中に巻き上げられることでハウスダストを吸い込みやすくなり、ぜん息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の原因になる場合があります。特に免疫力の弱い小さなお子様や、高齢者がいらっしゃるご家庭では心配ですよね。

なのでカビやホコリなどの身近なアレルギー要因は、「床」から防ぐ意識を持つことが大切です。そこで今回は、キレイな床環境を保つ拭き掃除の手順についてお話します。

拭き掃除の手順

床の拭き掃除では「フローリング」と「カーペット」でそれぞれに落とし方のポイントがあるので、 やり方を分けるのがコツです。

【フローリングの拭き掃除の手順】

1.フローリングモップで大きなホコリを拭き取る
フローリングモップ(ワイパー式のペーパーモップ)で大きな汚れを拭き取っていきます。掃除機をいきなりかけてしまうとハウスダストが空中に巻き上げられてしまうので、掃除機をかける前に行います。ドライタイプのシートを使うと、床に落ちている髪の毛を吸着しやすいですよ。

2.掃除機でこまかい汚れを吸い取る
モップで取り切れなかった部屋の四隅やすき間のこまかいゴミを、掃除機で吸い取っていきます。

3.水拭きでこまかい汚れを拭き取る
水で濡らした雑巾を固く絞り、「コの字型」にすき間が出ないように全体を拭いていきます。水拭きにすることで、床に定着した皮脂汚れも落としやすくなります。また奥から後ろへ後ずさりしながら、最後にドアの前に来るようにして拭くと、足跡をつけずにキレイに拭くことができますよ。

4.仕上げは清潔な雑巾で乾拭きを
フローリングに水気が残ったままだと床材が傷む場合があるので、乾拭きで軽く拭き取りましょう。ツヤがキレイに出て仕上がりも良くなります。使い古しの雑巾だと拭き跡が残り、汚れを別のところへ移してしまうので、清潔な雑巾を使うのがおすすめです。

【カーペットの拭き掃除の手順 】

1.掃除機をゆっくりかける
ホコリが舞わないよう、繊維を逆立てるようにゆっくりと掃除機をかけるのコツです。

2.粘着テープローラーでこまかい汚れを取る
髪の毛などのこまかい汚れは掃除機で吸い取りにくいので、粘着テープローラーを使うとキレイに除去できます。

3.重曹水入りスプレーで拭き掃除
水200mlの割合で重曹小さじ1杯を混ぜ、雑巾に含ませて拭き掃除をします。

4.仕上げは乾拭きで
最後に乾拭きでカーペットの水分と重曹を拭き取ったら完了です。

床掃除の頻度の目安は?

床の清潔を保つには、掃除の間隔をなるべく空けないのがベストですが、毎日時間や手間をたっぷりかけなくて大丈夫です。時間がない時は、フローリングモップで大きめのゴミをサッと取るだけでも十分効果的です。

蓄積した汚れを1回でまとめて取るのは大変なので、1日5分程度のちょっとしたお手入れを習慣化させる方が簡単です。たとえば、普段のお手入れはペーパーモップでのホコリ取り、週末には掃除機をかける、月に1回は拭き掃除をするといった度合いで、続けるのに無理がないプランを立てるのがおすすめです。お手入れを続けやすい状況にすることが、清潔な床環境を保つことにもつながります。

ただし、小さなお子様やペットを飼っていたりなど、ご自宅の使用環境によってもフローリングやカーペットの汚れ具合は変わります。頻度や手間のかけ方も調整してみてくださいね。