「プロテインは太る」はウソ? ダイエットしたい女性にこそ必要だった!
「Protain(プロテイン)」とはタンパク質の英訳で、タンパク質を多く含んだパウダーやドリンク、サプリメントなどの加工食品をさします。
アスリートやボディビルダーなどマッチョ系の人が飲むイメージかもしれませんが、最近ではダイエットやボディメイクのために、日常的にプロテインを 飲む女性たちが増えています。
なぜなら美意識の高い女性たちは、健康的で美しいカラダを手に入れるためには、タンパク質が重要であることを理解しているからです。
そこで今回は、ダイエット中の女性にこそプロテイン(タンパク質)が必要な理由や、効果的な摂り方について解説します。
ダイエット中の女性にこそプロテイン(タンパク質)が必要!
タンパク質は筋肉のための栄養素のイメージが強いですが、骨や皮膚、毛髪、爪、臓器、血液などの細胞やホルモン、酵素などをつくる材料でもあり、身体の組成の約20%を占めています。
たとえばダイエット中に、肌荒れやむくみ、爪割れ、髪のパサつきなどが気になったことはありませんか?
女性が気になるこれらの美容トラブルは、タンパク質の不足から起きている可能性が高いんです。
ダイエット中は極端な食事制限などから栄養バランスが偏り、低栄養素な食事になりがちです。 なかでも肉類や乳製品などに含まれる動物性タンパク質は、高カロリー・高脂肪の印象から避けてしまいがちです。
しかし、低カロリーで栄養バランスが偏った食事や高脂肪の食事を続けていると、体内のタンパク質の不足を招き、基礎代謝量が落ちてしまいます。
代謝量が減ると運動しても脂肪が燃えにくくなり、ダイエット効果が下がります。するとダイエット前よりも太りやすくて痩せにくい体質になってしまいます。
なので、健康的なダイエットとかっこいいカラダをつくるボディメイクを叶えるには、タンパク質が必要不可欠。タンパク質を制する者は、ダイエットを制するといっても過言ではないのです。
そこで、摂取カロリーは抑えつつも、タンパク質不足を補うのに最適なのがプロテインなのです。
「プロテインは太る」はウソ?
タンパク質は、糖質・脂質とならぶ三大栄養素のひとつで、 使用するプロテインの製品によっては異なりますが、1gあたり約4Kcalのエネルギーがあります。
「プロテインを飲むと太る」と思っている女性は多いですが、 結論からいうと、飲み方を間違えなければ、プロテインそのものでは太りません。
そもそもプロテインは、低カロリーで低脂肪、高タンパクです。タンパク質以外にもさまざまな栄養素を手軽に補給できますし、体脂肪に変換されにくいのも特徴です。
スムージーに加えたり、1食置き換えにしたりなどでストレスを感じにくいダイエットをすることができますし、満腹感を得やすくて腹持ちもよいので、ドカ食いや間食を抑える効果も期待できます。
つまり太るどころか、ダイエッターの強い味方なのです。
プロテインで太る場合、運動もせずに筋肉への刺激が足りない状態で大量に飲んでいることが考えられます。エネルギー摂取過剰から使われないタンパク質が脂肪に蓄えられて、太るパターンです。
また運動量は多くとも、プロテイン以外の食事で糖質や脂質を大量に摂っている場合も、やはり太りやすくなるでしょう。
プロテインは筋肉を中心とする体組織の材料になりますが、摂取すれば筋肉がついてボディメイクができるとわけではありません。
ダイエット効果を高める筋肉を効率よくつけるには、トレーニング後に適切な食事や休養をとり、筋肉をより強くしていくことが基本です。そのサポートに欠かせないのがプロテインです。
プロテインの選び方と効果的な摂り方
プロテイン選びの一番のコツは、「飲み続けられるものを選ぶ」ことです。ここではプロテインの代表的な3種にしぼって紹介します。
1.ホエイプロテイン
牛乳から作られるプロテインで、ヨーグルトの上澄み(乳清)のことをホエイといいます。
アミノ酸もバランスよく含まれており、吸収も早いため筋肉増量に効果的です。筋肉をつけたい人向けのプロテインといえます。
飲むタイミングはトレーニング後がおすすめですね。筋肥大を促進するとともに、筋肉のリカバリーを手伝ってくれますよ。
2.カゼインプロテイン
こちらもホエイプロテインと同じく牛乳から作られますが、牛乳から脂肪とホエイを取り除いた残りの不溶性固形成分です。
ホエイプロテインに比べると体への吸収はゆっくりなので、運動直後などにタンパク質を急速にチャージしたい場合には不向きといえます。
ただし時間をかけてゆっくりと体内にタンパク質を補給してくれるので、 筋肉量を維持したい人におすすめのプロテインです。 飲むタイミングとしては、休息日の栄養補給や就寝前がおすすめです。
3.ソイプロテイン
ソイとは大豆のことです。大豆由来の植物性タンパク質を摂ることができ、 比較的脂肪になりにくいといわれているプロテインです。
女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンの効果も期待できることから、女性人気が高いです。 肌の張りを保つ効果や、体のラインをキープしたい方にもおすすめです。
飲むタイミングはカゼインプロテインと同じで間食時や寝る前がおすすめです。 ソイプロテインは体内でゆっくりと吸収されるので、腹持ちが良く空腹感を抑えてくれます。
プロテインの効果を高めるには、飲むタイミングが重要です。自分が「どうなりたいか」を意識して、タイミングもコントロールしましょう。
タンパク質を制する者は、ダイエットを制する!
プロテインは種類によって、吸収の速度や期待できる効果などが異なります。
摂取目的のほとんどは筋肉の増量や維持ですが、自分の目的に合わせ、毎日続けられると思えるものを選ぶことが大切です。
たとえばフレーバーもバニラ風味やチョコレート風味と豊富なので、飽きないように味のローテンションを組むなどすれば続けやすくなるでしょう。
プロテインは正しく理解して扱えば、太るものではありません。
日々のトレーニングや食事、休養をコントロールしつつ上手に活用することで、健康的で痩せやすい体質や、力強くて美しいカラダを手に入れることもできますよ。