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季節の変わり目はなぜ頭痛がするの?正しい対策を知ろう


季節の変わり目は、寒くなったり暑くなったり気温の変動が激しいために体調を崩しやすいという人も多いですよね。そのような季節の変わり目に、頭痛に悩まされる人もいるでしょう。頭痛は、気圧の変動によって引き起こされるといわれています。この記事では、気圧が変動することで起こる頭痛や頭痛の対策についてわかりやすく紹介します。


頭痛の種類を知ろう

頭痛には、群発頭痛・緊張型頭痛・片頭痛などの種類があります。群発頭痛とは激しい頭痛に襲われることが特徴であり、20~40代の男性に多く発症します。群発とは一カ所に集中的に痛みが発生することであり、針で刺されたような痛みが特徴的です。緊張型頭痛は頭を締め付けられるような痛みが特徴的であり、プレッシャーやストレスなどを感じたときに多く発症します。片頭痛は女性に多く発症し、左右の頭のどちらかが脈を打つような痛みを感じることが特徴的です。

また、気圧の変動によっても頭痛は引き起こされます。気圧が高くなる際には、頭蓋内圧も高くなります。圧力がかかることで血管が収縮し、その後に血管が拡張する際に周囲にある三叉神経を刺激します。これによって、片頭痛のような痛みを感じるケースがあります。また、気圧が低下することでも血圧が下がり、同じように血管が拡張して頭痛が引き起こされます。


頭痛が起こらないように対策はできる?

季節の変わり目などの気圧の変動による頭痛は防げないケースもありますが、生活習慣を改善することで頭痛が起こらないように対策することはできます。血管が正常な働きをすることで、頭痛は防げるようになります。血管が拡張すると頭痛を感じやすくなるため、血管を収縮させる効果のあるカフェインを含むコーヒーなどを飲むと良いでしょう。また、赤ワインやチョコレートなどは血管を収縮させた後に拡張させる作用があるため、控えた方が賢明です。生活リズムを整え、十分な睡眠をとることも大切です。

質の良い睡眠をとることで、血管の働きは正常になり頭痛が起こりにくくなります。強い光や大きな騒音のある環境にいる場合にも、頭痛は引き起こされます。身体にとってストレスのかからない環境で生活することは、頭痛を予防することにもつながるでしょう。また、頭痛薬は痛くなり始めの頃に服用することで、痛みを素早く取り除くことができます。目がチカチカしたり生あくびが出たりするなどの頭痛の予兆が察知できるよう、気圧や体調の変化に気を配るようにしましょう。

豆腐や納豆などに含まれるマグネシウムは血圧を正常に保つ栄養素であるため、積極的に摂取するようにしましょう。


頭痛が起きたときの対処法

ズキズキと頭が痛む場合は、患部を冷やすようにしましょう。冷やされて血管の働きが抑制されることで、痛みが緩和されます。急激な気温や気圧の変化にも注意が必要です。急激な温度変化によって脳血管は急激に拡張し、頭痛が起こりやすくなります。温度差が急激にならないよう、室内の温度や着ているものを調節するなど工夫しましょう。特に、北海道などの寒冷地では室内と外気温の温度差は大きくなることが特徴だといえます。外出する際には、温度の変化に耐えられる服装を選ぶよう心がけましょう。

引っ越しや新しい職場、人事異動などの変化も身体にとって大きなストレスになるケースがあります。ストレスを受けないよう余裕をもって準備をすることで、頭痛も防ぐことができます。また、頭痛がひどいときには暗い静かな場所で安静にするようにしましょう。外部からの刺激を遮断することで、血圧は安定し頭痛も和らぎます。低気圧性の片頭痛の場合は、ミントの香りをかぐことで血管を収縮させ頭痛を和らげることが期待できます。乗り物用の酔い止め薬も、低気圧性の片頭痛に効くケースがあります。


頭痛を予防し季節の変わり目を快適に過ごす

頭痛は生活習慣を整えたり予兆を察知して対策したりすることで、防ぐことができます。生活習慣を整えることは、自律神経にも影響を及ぼします。自律神経のバランスは頭痛に影響を及ぼすため、湯船にゆっくりと浸かったり適度な運動をしたりすると良いでしょう。季節の変わり目には気圧も変化しやすいため、頭痛を起こす人が多くなるため注意が必要です。頭痛が頻繁に起こる人は痛み止めに頼りがちになりますが、その度に服用していると痛み止めの効果が薄れてくるケースもあります。そのため、頭痛が頻繁に起こる人は医師に相談することも大切です。頭痛がひどく日常生活を送ることも困難な場合には、すぐに病院を受診するようにしましょう。

季節の変わり目が快適に過ごせるよう、頭痛対策を行うように心がけましょう。