コラム
Column

健康

簡単な冷え対策で冷えにくい体を目指そう


季節を問わず体の冷えを感じている人は、簡単にできる冷え対策から実践してみる方法が有効です。日々対策を実践することは、根本的に冷えにくい体を作ることにつながります。しかし、体が冷えないようにする工夫のなかには注意点もあるのです。そこで、冷えない体を作るための工夫や、正しい冷え対策について紹介します。


半身浴で冷えにくい体を作る

1日の終わりに温かいお湯で半身浴をして、下半身からしっかりと体を温めましょう。また、半身浴で体を温めるのは寒い季節だけではありません。春や夏など暖かい季節でも、体の冷えが改善することはないのです。外気が暖かいと冷えを実感しにくく、辛さも軽減されて冷えた状態を意識しなくなります。そのため、季節を問わず半身浴で体を温める必要があるでしょう。寒い時期に半身浴をする際には湯船を蓋で覆い、熱が逃げないよう工夫することもポイントです。下半身が温められると、血行促進によって上半身も温められます。湯船に浸かりはじめた段階では肩や首が冷えるため、お湯で絞ったタオルを乗せる方法が有効です。


冷えにくくするための入浴後のケア

入浴後に体が一気に冷えて湯冷めをしたり、ゆっくりスキンケアをしていて体が冷えてしまったりというケースは多いでしょう。そのため、入浴後に体を冷やさないよう、入浴後にも冷え対策を行います。まず、濡れた体を拭く場所です。脱衣所ではなく、温度と湿度が高いお風呂場で拭くことで体の冷えを予防できます。例えお湯であっても、水分が付着した状態で脱衣所に出ると体温を奪われるためです。そのため、体を拭いてから浴室から出る方法が有効だといえます。すぐに洋服を着るか、ボディクリームなどを塗って肌表面に膜を張り、水分が蒸発し体温がさがらないようにする方法も有効です。

また、入浴後にはすぐに髪を乾かしましょう。髪を濡れたままにしておくと頭皮から冷えてしまいます。入浴後は体の外側を覆う冷え対策も大切ですが、体の内側から温めることも大切です。温めたお茶や白湯などで内臓を温めることで、冷えの予防になります。室内が暖かいからといって冷たい飲み物を飲むと、体温がさがり体が冷えてしまうため注意が必要です。入浴後など、喉が渇いているときに温かい飲み物では喉をうるおせないと感じる場合には、常温の水やお茶などを飲みましょう。


就寝時に靴下を履く際の注意点

就寝時の冷え対策の一環として、靴下を履いて寝る人も多いのではないでしょうか。ただし、人間は寝ているあいだに足にも汗をかくため、汗が冷えることが原因で全身の冷えにつながる可能性があります。そのため、足が冷えて寝つけないなど睡眠に支障をきたす場合を除いて、靴下は履かない方がよいともいえるのです。就寝時に足の冷えが辛い、不眠につながるといった場合には就寝時に靴下を履くことも有効ですが、素材を意識して選ぶことが重要です。寝ているあいだ、足の汗が靴下の中にこもってしまう素材のものは身につけないようにしましょう。吸湿性があるものや、放湿性があるものを使用するなど、靴下の素材も意識することがポイントです。


体の芯から温めることが大切

全身のうち、特に足のつま先や手の指先が冷える人は、靴下を履いたり手袋を使用したりしても体が温まらない場合があるでしょう。手足の冷えは、交感神経が優位になっており血管が収縮しているために起こっているケースがあります。そのため、全身の緊張を解いて血管を広げる必要があり、末端だけを温めても冷えの改善や予防にはつながりません。下着には腕や背中、腹部や太ももまでしっかり覆えるよう、面積が大きなものを使用し、全身を温めるように意識することが大切です。

体の芯を温めることによって緊張が緩和されて血流がよくなり、手足の冷え予防になります。しかし、洋服を重ね着すると汗をかいてしまい、汗が冷えた際に同時に体温が奪われることもあるため注意が必要です。また、重ね着による体の圧迫が原因で血行が悪くなることもあります。そのため、上に着る衣服は伸縮性があるものやサイズに余裕があるアイテムを選びましょう。肌に触れる洋服や下着には、吸湿性に優れた素材を選ぶと、冷えにくく温まりやすいです。


適切な冷え対策で寒い季節を快適に過ごそう

冷えにくい体作りのためには、体の外側を覆うだけではなく、内側から温めることもポイントです。温かい飲み物を積極的に摂取し、喉が渇いていても冷たい飲み物で内臓を冷やさないように注意しなければなりません。また、首や足は、防寒対策をしなければすぐに冷えてしまいます。特に入浴後は体温が逃げやすいため、すぐに水分を拭いて体や髪を乾かします。

体の部位の中でも、首と足元についてはしっかりと温めたうえで、熱を逃がさないよう保温することも意識しなければなりません。体を冷やさないためのアイテムもたくさん販売されており、電子レンジで温めて手軽に使用できるネックウォーマーや、冷え対策専用の靴下などもあります。また、実際に体が冷えている部位だけを温めるのではなく、全身を温めることを意識して冷え対策を行うことが大切です。入浴前後や着用する衣服を意識するなど体を冷やさないための行動や、靴下や下着といった防寒グッズの使用方法に注意しながら、対策を行いましょう。