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家事

特に夏は注意!食中毒を防止するための対策

温暖化が進み、気温は上昇傾向にあります。夏にはもちろん、少々涼しくなっても欠かせないのが食中毒対策です。
ひどいケースになると死亡することもある食中毒ですから、家庭でもきちんとした対策が必要です。
食中毒を防止するために気をつけておきたいことを紹介します。

食品を購入する際、保存する際の注意点

食中毒の防止は食品選びから始まっています。
食品を選ぶ時の対策について紹介します。

まず、肉、魚、野菜といった生鮮食品を購入する際には、新鮮なものを選ぶようにしてください。
特に、生で食する刺身や野菜などは十分に注意する必要があります。

買い物の際には、最初にかごに入れるのではなく、なるべく買い物の最後にかごに加えるようにすると良いでしょう。
かごに入れたまま買い物を続けることで、温度が上がってしまい、細菌が増える可能性がでてくるからです。

同様の理由から、購入したら、寄り道はしないで、まっすぐ家に帰るようにしてください。夏の間や、帰宅時間がかかる場合には、保冷力のあるクーラーバッグを利用するとよいでしょう。また、購入した肉の汁が生で食べる野菜や刺身についたりしないように、それぞれ別の袋に入れることも大切です。

次に、食品を保存する際の対策についてです。
冷蔵や冷凍が必要なものは、買い物から帰宅したらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に保存することが大事です。冷蔵庫の温度の目安は10度以下、冷凍庫の温度の目安は-5度ですから、それ以上にならないように気をつけてください。

物の詰め過ぎは温度を上げてしまうことになるので注意しましょう。
10度以下になると細菌の活動は低下し、-5度になると一時停止することがわかっています。ただし、殺菌するわけではありません。冷凍庫にいれても、細菌が死ぬわけではなく、活動を一時停止するだけです。解凍をすると、また活動を再開するということを忘れないでいましょう。

食品を調理する際の注意点

たとえ、新鮮な食品を購入しても調理をする際に細菌が付着しては食中毒の危険が高まってしまいます。調理をする際の食中毒の対策も大切です。

まず、調理をする人は調理を始める前に、手をきれいに洗うことが大切です。
肉を触った後、魚を触った後はその都度手を洗い、違う食材に細菌がうつらないように気をつけます。特に、生で食べる野菜や刺身を取り扱うときには十分な注意が必要です。そのまま食材をキッチンテーブルに放置して、肉の調理をしているときに、肉汁が飛び散るというような事態は避けなければいけません。

包丁、まな板、ふきんなどといった使用する調理器具についても、その都度洗うことが必要です。可能であれば、肉を切るまな板、野菜を切るまな板、魚を切るまな板と食品別に分けて使うとよいでしょう。手をふくタオルやふきんもまめに乾いたものと交換することが大切です。

食品を解凍して調理する際には、解凍の仕方にも気をつけなければいけません。
常温に放置して解凍すると、細菌が一気に増える可能性があります。
冷蔵庫に入れて解凍をするか、電子レンジの解凍機能を利用するようにしてください。また、一度解凍した食材を再度冷凍するのも危険です。調理する分だけを解凍するようにしましょう。

加熱することは最大の武器です。ほとんどの食中毒を起こす菌は75度以上で1分間加熱すれば死滅します。特に、夏は生ものはできるだけ避けて、加熱をして食するようにすると安全です。

食事をする際の注意点

最後に、食事の際の食中毒を防止する対策について紹介します。

まず、手をきれいに洗ってから食事をすることが大切です。
できあがった食品は清潔な食器に盛り付けて、清潔な器具を使って口にします。温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに食べるよう心掛けることが大事です。出来上がったものをすぐに食べない場合には温度が下がらないように保存をするか、冷蔵庫で保存をしてください。温めなおす場合には、75度以上になるように確実に熱を加えることがポイントです。

残った食事については基本的に捨ててしまうという考えで、残り物を出さないように調理をしましょう。残り物を食卓に放置するのは危険です。できるだけ早くに、きれいな容器に移し替え、日付を書いて、冷蔵庫で保存してください。そして、できるだけ早くに食べてしまわなければいけません。食する際には必ず75度以上に加熱することを忘れないでいましょう。

食中毒防止は付けない、増やさない、殺菌!

食中毒はしっかり対策を行えば防止できるものです。
家庭での対策のポイントは、「食品に菌を付けないこと」「菌の活動を活発にさせないこと」「殺菌をすること」の3つです。新鮮な食品を、清潔な器具を使って調理するように心掛けます。

買ってきた食材や調理済みの食材は、温度管理をきちんと行い、細菌が増えないように留意しなければいけません。特に夏場は気温が高くなるので、より一層の注意が必要です。生ものはできるだけ避けて、しっかり火を通して、菌を殺してしまいましょう。