あなたをつくる、あなたの食事
皆さんが考えるダイエットや健康のための食事はどんな食事ですか?ごはんを少なめにする、お肉を控える、間食をやめるなど、何かを「減らす」「やめる」ことに意識をおきがちではないでしょうか。
でも、そういった「引き算」の食事はなかなか続かないもの。昔流行った「単品ダイエット」は良い例ですよね。我慢した反動で起こる食欲というのは実は体の中で「足りないものがありますよ!」というサインなのです。また、そんなダイエットをしているとイライラするなど、心の状態も良くないはずです。それは食事が心に影響を与えるからなのです。
食事の質を高めることは、ステキな毎日をつくること
ダイエット中もそうですが、手軽なインスタントの食事が続いた時、体調が優れないだけでなく気分も沈んだという経験はありませんか?食べることは単に体を作っているだけではなく、考えること、感じること、話すことにも影響するのです。
日本ではまだあまり定着していませんが、欧米諸国では精神病の治療に食事療法が取り入れられ成果をあげていますし、罪を犯すのは栄養不足が原因とも考えられ、刑務所で食事指導があるほどです。このように食事に目を向け、「食事の質」を高めることはただ単に「ダイエットのため」「健康のため」だけではなく、ステキな毎日、ステキな人生を送るのに大きな役割をはたします。
これからは少し自分の食事に目を向けてみませんか?とはいうものの食事も一つの習慣。大切なことは「自分に合う食事」を見つけること。そこで食事を見直すポイントをご紹介しますので、参考にしてみてください。
1.自分の食べているものを知る
昨日何を食べたのか覚えていますか?2日前は?1日2〜3食もありますし覚えていられないですよね。そこで食事記録をつけてみましょう!わざわざノートに書かなくても、携帯で写真をとるだけでもOK です!3日間くらい行うと自分の食事の傾向が見えてきます。自己分析にもなりますのでぜひ、試してみてください。
ただし、記録に残すからといって特別な食事にしてはいけません。大切なのは「今のありのままの自分の食事を知ること」なのです。
2.食べ物を選ぶ
食事記録から普段の自分の食事の傾向がつかめたと思います。いよいよ食事を変える作業になりますが、「変える」というより「選ぶ」と考えましょう。迷ったときに体が喜ぶ方を選ぶのです。ここでは特に選んでいただきたいものを2つご紹介します!
「ごはん」
パンや麺ってとてもおいしいですよね。 でもパンや麺を作っている小麦粉に含まれる「グルテン」というたんぱく質には食欲を司る中枢を刺激して食べれば食べるほど食べたくなる作用があり、摂りすぎると冷えや肌荒れ、さらには慢性的な無気力感を引き起こすともいわれています。
そこでパンや麺は1日1食にし、他はごはんに変えてみることをおすすめします。ごはんを炊く時には水分が必要ですよね。パンや麺と比べると、ごはんを食べるだけで少しではありますが水分補給にもなります。(特に夏場はしっかりとした水分補給をしましょう!)
「果物」
最近ダイエットに酵素ドリンクが流行っていますよね。現代人は酵素が不足気味、しかもそのわずかな酵素は優先順位の高い「消化」に使われるため、ダイエットで重要視される「代謝」にはほとんど使われません。それを酵素ドリンクで補うことによって「代謝」がUP し、ダイエット効果が期待できるのです。
でも、わざわざドリンクを買わなくても、新鮮な果物や野菜を摂ることで酵素を摂ることができます!お腹が減ったときにお菓子の代わりに果物を食べてみましょう。さらに旬の果物を選ぶことでそのとき体に必要な栄養素までも摂ることが出来るんですよ。
世の中には色々な食べ物がありますし、食事法もたくさんあります。それだけに選択肢が増えて、悩みとなり、食事が苦痛になってしまうこともあるかと思います。
でも、食事は本来楽しいものであり、楽しむものです。ですからコツをつかんで上手に食べることでより良い体、より良い心を皆さんに手に入れていただきたいと思います。