腰、ひざ、肩…冬の関節痛なぜ起こる?
冬になると悪化する、腰やひざ・肩の関節痛。冬になるとなぜこういった痛みが増すのか、皆さんはその原因をご存じでしょうか?
関節痛の原因としては様々な要因がありますが、冬の寒い時期に考えられるのは、まず血行不良が挙げられます。
寒さによって血管の収縮などがおこるため、血行が悪くなったり、酸素や栄養素の循環も滞ったりし、体は老廃物がたまりやすい状態になります。すると、周辺の筋肉まで硬くなってしまうため、腰やひざ、肩といった、よく動かす部位には、いつも以上に大きな負担がかかってしまい痛みがでてくるのです。
Q&A
Q:どんな症状になってしまうの??
A:関節に新しい栄養をもった血液が届かなくなると、神経痛、腰痛、関節痛、頸椎の痛み、五十肩、ヘルニア、坐骨神経痛、足首の痛み、手足のしびれなどが現れたりします。関節痛を放っておくと、さらに悪化し、持病となってしまいますので、早めの注意が必要なのです。
Q:関節痛・・・どうしたらいい??
A:この寒い時期に、関節などの痛みを感じやすい方は、まずは、体を温め、血行を良くすることが大切です。
日常でできる簡単アドバイス!
食べ物でも、体を温めるものと冷やすものがあるのはご存知でしょうか。体を温める食べ物を積極的に摂り、体を冷やす食べ物を避けるようにしたりと、食べ方を工夫して、体を冷やさないようにしましょう。
体を温める食べ物を食べよう
○香りの強い野菜
にんにく・玉ねぎ・にら・ネギ・らっきょうなど香りの強い野菜も血行を促進してくれ、体を温めてくれます。
○青魚類
サバやイワシなどの青魚には、血液をサラサラにするDPAやEPAといった成分が含まれています。これらには、体が自ら温まろうとする力を増やす働きがあるので、血行を促進して痛みの緩和に効果を発揮します。
○果物
体を温めてくれる果物は、りんご、サクランボ、プルーン、ゆずなど北のほうでとれる果物です。反対に、バナナ、パイナップル、レモンなど南でとれる果物は体を冷やします。
○お肉
肉の赤身部分のタンパク質は体を温める作用があります。特に、動きの激しい鶏や羊の肉がオススメです。
○根菜類
人参・大根・じゃがいも・山芋・里芋など根菜類を食べましょう。味噌汁やスープにするとなお体を芯からあたためてくれます。
○自然塩・黒砂糖
適度な塩分は体を温める作用があります。漬け物や梅干しを適度に食べるのもオススメです。砂糖類は、精白糖は体を冷やしてしまうので、黒砂糖やきび砂糖、甜菜糖を使うようにしましょう。
○唐辛子などの香辛料
唐辛子などの香辛料は体を温めます。キムチやカレーなどを食べたり、胡椒やゆず胡椒を使ったりするといいです。
体を冷やしてしまう食べ物を食べるための工夫
逆に、体を冷やしてしまう食べ物は、キャベツやレタス、ほうれん草などの葉野菜、夏野菜といわれるトマト・きゅうりなど生で食べる野菜などです。しかし、冷やすからといって、ビタミンや栄養が豊富な野菜などは食べないと栄養バランスが崩れてしまいます。冷やす作用をやわらげるための工夫をするのがオススメです。
1.炒めたり、煮たりして、火を通しましょう!
2.生で食べるなら、自然塩を少し振りかけたり、ドレッシングやマヨネーズにおろし生姜や粉末生姜を混ぜてみましょう。
3.生野菜は単独で食べずに、体を温める作用がある食材と組み合わせて一緒に食べましょう。
食事のほかにも、関節痛予防ができます。
○運動
適度なウォーキングやストレッチ。また時間がなかなか取れない方はちょっとの時間で腕を回すだけで首、肩、上腕の血行が促進されます。関節が痛いからといって動かないのは逆効果になります。やりすぎに注意して行いましょう。
○衣服
ヒートテックなど薄くても温かいインナーウェアなどを着用しましょう。体が冷えやすい指先、つま先、ひざ、首、肩などは積極的に温めるようにしましょう。腹巻などで腰周りを冷やさないようにしたり、貼るカイロをつかったりとあたたかくするグッズを活用するのも良いでしょう。
○飲み物
体を温める飲み物として、紅茶、番茶があります。逆に、緑茶は体を冷やす飲み物なので、飲み過ぎないようにしましょう。また、お酒を飲む習慣のある方は、ビールは冷やす飲み物なので、日本酒やワインなどのほうが良いでしょう。飲みすぎは放熱し体を冷やす原因にもなりますので気をつけましょう。