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意外な盲点! 唇が日焼けしてしまった場合の対処法


顔や腕、足には日焼け止めを塗って日焼け対策はバッチリなのに、唇の日焼け対策に関しては「何それ?」なんて人は多いようです。意外と見落とされがちですが、唇も肌と同じように日焼けをします。唇は肌の他の部分と比べて皮膚が薄く、皮脂を分泌させる皮脂腺がありません。そのため外部刺激に対する防御機能が弱く、乾燥や紫外線の影響を受けやすいデリケートな部分です。

日焼けした唇はやけどと同じような状態なので、そんな無防備な状態で強い紫外線を浴び続けてしまったら…想像するだけでも恐ろしいですよね。今回は唇が日焼けしてしまった場合の対処法と、うっかり日焼けを防ぐための予防法を紹介します。


唇が日焼けすると、こんなに困った症状が…!

唇が日焼けすると「乾燥してカサつく」「荒れて皮がむける」「ヒリヒリと赤く腫れる」などの症状が出て、とても煩わしいものです。

皮脂と違って皮脂腺がない唇は、水分が失われやすく、潤いを保ちにくい環境にあります。日焼けの症状が悪化すると、水ぶくれや出血、色素沈着を引き起こすことがあります。

女性の場合、リップメイクを変えるだけでも見た目の印象が大きく変わってしまうほど唇は重要なパーツですよね。日焼けのダメージで潤いとハリを失った唇は、縦ジワやくすみを目立たせ、実年齢より老けた印象に見えてしまうことも。せっかくリップメイクをしても、メイクのりが悪いザンネンな唇ができ上がってしまいます…。


唇が日焼けしてしまった場合の対処法

まずは氷や保冷剤でクールダウンさせ、炎症をやわらげることが大切です。ただし、直接保冷剤や氷を唇につけていはいけません。やけどと近い状態にある唇には刺激が強すぎるだけでなく、張りついてしまう危険性があるからです。保冷材はハンカチやガーゼでくるんでから、やさしくあてましょう。氷と水はビニール袋に入れ、氷水にして使うのがいいでしょう。

唇のほてりが引いたら、保湿ケアを念入りに行います。日焼けしてしまった唇は、潤い不足で乾燥しやすい状態なので、純度の高いワセリンやUVカット機能の高いリップクリームを使うといいでしょう。

唇の皮がめくれている場合、舌で舐めたり、指でこすって無理やり剥がしてはいけません。新しく再生しようとしている皮膚がちぎれる危険性があるので、自然に剥けるのを待ちましょう。ビタミンCを積極的に摂取するのもおすすめです。コラーゲンの生成が促されることで、日焼けでダメージを受けた唇の組織を修復する働きが期待できます。

また、日焼けした唇には口紅やグロスといったメイクそのものが刺激になるので、リップクリーム以外は避けるのが無難です。どうしてもメイクしないといけない場合、保湿効果のある色付きのリップクリームを選びましょう。


絶対焼きたくない! 唇の日焼けを予防するには

唇の日焼け予防には、UVカット効果の高いリップクリームをこまめに塗ることと、保湿ケアを徹底しダメージを持ち越さないためのアフターケアが大切です。

ただし、リップクリームをこまめに塗っているのに、唇が日焼けしてカサつく場合、使っているリップクリームのUVカット機能が弱いのかもしれません。なので日焼け止め効力の強さの指標である、「SPF」(※紫外線B波(UVB)を防ぐ指標のこと)や、「PA」(※紫外線A波(UVA)を防ぐ指標のこと)の表示があるUVカット効果の高いタイプを選ぶのがおすすめです。
また、朝や昼のお出かけ時には「UVカット重視」、家にいる間や寝る前には「保湿力重視」のタイプにするなど、状況によってリップクリームを使いわけるのも効果的です。

紫外線の強い時間帯の外出を避けたり、帽子・日傘で顔と唇に直射日光が浴びないように意識するのも大切です。その際、UVカット素材のものを選ぶようにすれば、予防効果も高まります。


日焼け知らずのしっとりプルプル唇をキープ!

顔や腕、足と同じように唇も日焼けをします。唇にも日焼け予防やアフターケア必要なことを知らなかった方には、意外な盲点だったのではないでしょうか。
紫外線は1年中降り続いていますが、5月〜8月はとくに強くなりますので要注意です。予防とアフターケアを万全にして、日焼け知らずのしっとりプルプル唇をキープしてくださいね。