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正月太りはなぜ起こる?原因を知って正しいダイエットを!

年末年始になると急激に体重が増える現象が「正月太り」です。正月太りには明確な根拠があるため、事前に知っておくと対策を立てやすくなります。この記事では、正月太りが起きてしまう原因や、体重が増えたときのために押さえておきたいダイエット方法について解説します。

正月太りの原因は食べ物と気候にあった!

忘年会、新年会など年末年始にはさまざまなイベントが行われています。これらの集まりでは鍋、お寿司、おせちといった豪勢な食べ物がふるまわれるケースも少なくありません。また、お酒やスイーツを食べる機会も急増しがちです。短期間のうちに暴飲暴食を重ねるうち、体重がいきなり増えてしまう可能性も高まります。これが、正月太りが起こる主な仕組みです。

そのうえ、年末年始は1年の疲れが押し寄せてきやすいタイミングです。仕事納めに向かって、師走は忙しく働いていた人も多いでしょう。こうした社会人のストレスは年末年始の連休によって解消されます。そのため、余計に食事を楽しみ、自宅でくつろぐ時間が長くなっていきます。生活習慣の乱れも、正月太りを招きがちです。

また、「気候」も正月太りと密接な関係があります。気候が寒くなるほど、人間の体は体温を保つために皮下脂肪をたくわえようとするのが自然な性質です。北海道などの北国になると、こうした体の働きは活発になります。そもそも、気候が寒いと外に出て運動をしたり、乗り物を使わず徒歩で移動したりする機会は減ってしまいます。そのため、摂取したカロリーの燃焼率は悪くなり、どんどん体に蓄積されていく一方です。真冬のピークにある年末年始にぜいたくな食生活を続けるからこそ、正月太りは起こりやすくなります。

どうすれば正月太りは防げる?心がけと対策

正月太りを防ぐには、食べ物に気をつけましょう。もちろん、正月に出てくるメニューはおせち料理をはじめとして縁起物ばかりです。作ってくれた人の手間を考えると、まったく食べないわけにはいかない場面もあるでしょう。しかし、「お雑煮の餅は1個にする」「おせちの中でも炭水化物はなるべく食べない」などを心がけると、過剰な摂取カロリーは増えにくくなります。そのほか、お酒を飲むなら糖分の多い日本酒を控えて焼酎にするといった工夫をほどこしましょう。一方、カロリーが低く栄養素も高い黒豆などのおせちは多めに食べても急激に体重は太りません。さらに、「夜までお酒は飲まない」など、食生活を乱さないためのルールも設定しておくことが大切です。

そして、年末年始で休みを満喫しながらも「外に出る」意識を持ちます。特に、予定がなければ正月はいくらでも家に引きこもってしまいがちです。友達や恋人を誘って初詣に出かけたり、新年を祝うコンサートのチケットを買ったりすると生活にハリが出ます。新年のバーゲンにせよ、徒歩で歩き回るならちょうどいいエクササイズにもなります。また、親戚同士で集まる際には積極的に子供の相手をしてみましょう。子供は大人と違い、寒い時期でも外で遊びたがります。雪だるまづくりや雪合戦、たこあげなどを一緒に行うと楽しみながら大人側の運動もできます。

正月太りになったら?すぐできるダイエット

気をつけていても正月太りになる人はなります。そんなときは、寒い時期でも簡単にできるダイエットで体重をリセットしましょう。まず、暴飲暴食をやめて適度な運動をすることは大前提です。ただし、冬場は寒すぎて運動をしたくないケースは珍しくありません。そこで、室内でできる運動を積極的に行います。筋トレやヨガなどは家の中にいながらできるダイエットなので、毎日の習慣にしていきましょう。

次に、入浴もダイエットに利用できる時間です。入浴によって基礎体温が上がれば代謝がよくなるため、カロリーを燃焼しやすい体に変わっていきます。ただし、熱湯に肩までつかる方法は体に負担が多く、逆効果になりかねません。ダイエットのためには、40度以下のぬるま湯に半身浴でじっくりつかるようにしましょう。じわじわと体から汗が引き出してくると新陳代謝が活性化していきます。

そのうえ、入浴中や入浴直後、筋肉がやわらかくなっているときにストレッチとマッサージを行います。正月太りでは「むくみ」が生じている可能性もあるため、リンパまわりを中心にゆっくり筋肉をほぐしていくことが大切です。たとえば、下腹や脇腹をひねったり、もみほぐしていくとリンパが開いて血行が良くなります。後は、足を外側に開いたまま座り、ゆっくり体を後ろに倒していくなどの「骨盤矯正ストレッチ」も、痩せやすい体づくりに役立ちます。

生活習慣を意識すれば正月太りを克服できる

正月太りは生活習慣や食習慣を意識すれば予防できます。確かに年末年始にはイベントなどの誘惑が多いものの、そこで生活リズムを乱してしまうと一気に体重は増えていきます。また、年末年始でだらしない生活に慣れてしまえば、今後ますますダイエットをする気力が失われかねません。正月突入の前には自分なりのルールを定めて体重増加の対策を立てましょう。そして、万が一正月太りが起こっても、即座にダイエットすることが肝心です。