コラム
Column

美容

北海道の秋は乾燥する!原因と対策を学ぼう

北海道の気候は本州以南のものとは大きく異なります。実は、乾燥しやすい時期も若干異なるのです。乾燥は美容の大敵であるのと同時に健康にもかかわる部分なので、しっかりと対策を練っておきましょう。今回は、北海道に特有の「秋の乾燥」について解説していきます。

なぜ北海道は秋に乾燥する?

北海道は本州以南とは違い比較的湿度が低い夏を迎えますが、秋にはさらに湿度が下がっていくという特徴があります。

気象庁がまとめた過去の気象データによると、札幌の夏の湿度は平均しておよそ70%台前半なのに対し、東京の湿度は70%台後半〜80%程度です。そして、秋になると札幌の湿度はさらに下がっていき、平均して65%前後となります。北海道の多くの地域では雪が降るので、冬の湿度は若干高くなる傾向にあります。そのため、秋は湿度の高い季節に挟まれているといえるのです。夏から冬にかけて右肩下がりに湿度が下がる東京などとは大きく異なることがわかります。北海道において、湿度が下がる秋の乾燥対策は必要不可欠といえますね。

また、秋は誰にとっても乾燥が進みやすい季節となっています。夏は日照時間が長く日差しも強いため、紫外線によるダメージが肌に蓄積されやすい状態を作ります。紫外線は肌バリアを破壊していき、その結果として肌乾燥が進行するので注意しましょう。なぜ肌バリアが肌の乾燥に影響するのかというと、バリアが薄いことにより肌の水分が外に抜けやすくなるからです。

夏からきちんと紫外線対策をしつつ、秋にも肌を乾燥から守るケアを用意しておくことが大切です。

保湿の基本は基礎化粧品!

肌を乾燥から守る方法といえば、すぐに基礎化粧品を思い浮かべるかもしれません。化粧水や乳液は肌に潤いを与えて乾燥から守るのに大変有効な手段です。ただし、基礎化粧品の使う順序や使い方を間違えると、あまり効果が出ないので注意が必要です。適切な使い方を知って、基礎化粧品の効果を最大限有効活用しましょう。

基礎化粧品には「化粧水」「乳液」「美容液」「クリーム」などがありますが、はじめに使うのは化粧水です。化粧水は肌に水分を与えることが目的です。化粧水は両手の平を使って包み込むように、しっかりと肌になじませていきます。肌にパチパチと叩きつけるとより水分が染み込むような気がするかもしれませんが、肌を傷つけるおそれがあるので止めましょう。

化粧水のつぎは美容液をつけていきます。美容液にはさまざまな効果がありますが、乾燥対策には保湿に重点を置いたものを選ぶことが大切です。ただし、美容液を使わない人も少なからずいるようです。

美容液のあとは、乳液を使用しましょう。乳液には油分が含まれており、化粧水などで補給した潤いにふたをして閉じ込める役割を持っています。適量を手に取り全体になじませていきますが、より乾燥が激しいところには2度塗りをしても構いません。1回で厚く塗ろうとせず、2回に分けて塗ることがポイントです。クリームは乳液よりも油分が多いという特徴がありますが、使い方は乳液とあまり変わりません。

乾燥対策は化粧品だけじゃない!

化粧水や乳液は、肌に水分を補給させたり油分で水分を閉じ込めたりすることで、肌バリアの代わりとなる効果が期待できます。しかし、それだけでは乾燥対策として十分ではないおそれもあるので、基礎化粧品以外のケア方法も知っておきましょう。

乾燥対策として有効なのは、室内の湿度を高めることです。加湿器や水分を含んだタオルなどを部屋に干すと、室内の湿度を上げられます。北海道ではエリアによって、秋にはすでに氷点下を記録している地域もあります。ストーブをつけると部屋の乾燥はより進んでいくので、しっかりと室内の湿度を上げる対策を講じていきましょう。

また、手の乾燥に悩んでいる人は、ハンドトリートメント手袋なども活用していきましょう。ハンドトリートメント手袋とは、保湿成分が含まれた手袋を着用して手の乾燥を防ぐというものです。手にハンドクリームや乳液などを塗るとベタベタしてしまい、作業を中断せざるをえないときもありますよね。ハンドトリートメント手袋を使えば、手肌のケア中に家事をすることも可能なので非常に便利です。

秋といえども、外に出るときは紫外線対策をしておくこともポイントです。紫外線は夏だけではなく年間を通して降り注いでいます。日焼け止めクリームの使用はもちろんのこと、つばの広い帽子やサングラスなどの着用も有効です。北海道は秋になれば必然的に長袖や手袋を着用することも多くなります。UVカット素材を使用した衣服や、紫外線カット率が高いポリエステルや羊毛を使った衣服を積極的に選ぶのもよいでしょう。

北海道に合った乾燥対策を!

北海道は夏の湿度が比較的低く、秋になるとさらに湿度が低くなるという、独特の気候を持っています。本州以南と同じような感覚でいると、秋に肌の乾燥が進んでしまうおそれがあります。

乾燥対策自体は他の地域と比べてそれほど大きく異なることはありませんが、乾燥が激しくなる時期には違いがありますので注意が必要です。北海道に合った乾燥対策をしっかりと理解して、できることから実践していくことが大切です。乾燥の悩みから解放されて、北海道ライフをますます素敵なものにしていきましょう。