熱中症にならないためにはどうしたらいいの?水分補給のポイントを知ろう
暑さが厳しい夏になると心配になるのが、熱中症ですよね。
特に小さな子どもは、自身で体温調節をしたり水分補給をできなかったりして熱中症になるリスクが高いといえます。
熱中症になる前に、早めに対策をして暑い夏を乗り切れるようにしたいですね。
この記事では、熱中症になりやすい環境や水分補給のポイントなどをわかりやすく解説します。
どのような環境だと熱中症になりやすい?
熱中症は、気温が高い日に発症するものだと考えている人が多いのではないでしょうか。
気温が26~28度くらいの場合でも、湿度が80%以上のときには熱中症になるリスクは高まります。
湿度が高いことで汗は蒸発しにくくなり、体内の熱が放出されないために熱中症になる可能性があるのです。
夏場は涼しいと考えられている北海道でも、最高気温が34.5度を超える日はあるため熱中症になる危険性もあるでしょう。
室内であっても風通しが悪い密閉感のある場所では、湿度が高くなることが予想されます。
高齢者のいる家ではクーラーが苦手な人が多いため、適切に冷房を使用しない場合にも熱中症にかかりやすくなります。
汗をかきづらい室内では子どもや高齢者は水分補給を忘れがちですが、熱中症対策のためにも家族が水分を摂るよう声掛けをする必要があるでしょう。
正しい水分補給のポイントとは
熱中症を予防するために水分補給をしていても、正しく水分がとれていなければ熱中症を引き起こしてしまいかねません。
これは、暑さによって奪われた身体の水分の他に塩分や糖分、ミネラル濃度が低くなるために起こります。
塩分や糖分をバランス良く含むスポーツドリンクを飲用することが、最も手軽な熱中症対策といえるでしょう。
子どもが炎天下でスポーツをする際には、30分から1時間を目安にこまめに休憩を挟みスポーツドリンクを飲むことをすすめるように声掛けしたいですね。
スポーツドリンクがないときには、水1リットルに対し食塩1~2gを混ぜた食塩水を飲むようにしましょう。
夏場にカフェインを過剰摂取すると利尿作用が強まるため、アイスコーヒーの飲みすぎには注意が必要です。
大人よりも子どもの方が熱中症にかかるリスクが高い?
子どもは大人よりも新陳代謝が高く、平熱も36度台とやや高めであることが特徴的です。
体温調節機能が未発達のため、汗をかきづらい子どももいるでしょう。
身長が低いために、地面からの反射熱を直接受けていることも忘れてはいけません。
帽子を被ることを嫌がるこどもは、熱中症にかかるリスクが高いことも考えられるでしょう。
また、屋外で遊ぶことに熱中している子どもは、休憩をとったり水分補給をしたりすることを忘れがちです。
熱中症対策として、子どもが外へ遊びに行くときにはスポーツドリンクが入った水筒などを持たせるようにしたいですね。
汗をかかず頭痛を訴えたり、けいれんなどの症状があったりするときには熱中症にかかっている可能性もあるため、すぐに病院へ受診する必要があります。
大人よりも子どもは、熱中症にかかるリスクが高いということを覚えておきましょう。
もしも熱中症になったらどう対応するべきか
熱中症にかかってしまった場合、まずするべきなのはクーラーが効いた室内や車などの涼しい場所へ移動することです。
近くに室内がない場合には、風通しの良い日陰で安静に寝かせます。
衣服をゆるめ厚着をしているときには服を脱がせて、身体の熱を逃がすようにしましょう。
身体の熱が逃がせる状態になったら、すぐにスポーツドリンクで十分な水分補給をします。
ただし、嘔吐している場合には水分が気道に入る恐れもあるため、無理に飲ませる必要はありません。
子どもの様子をみながら氷枕などで首や脇の下、足の付け根などを冷やし、うちわなどであおいで身体を冷やすことを心掛けます。
救急車を待っている間にも重篤な熱中症の症状は進行してしまう可能性があります。
身体を外側と中側から積極的に冷やすことを心掛け、できるだけ安静にさせて救急車を待つようにしましょう。
症状が軽快した場合でも、自分で判断するのではなく病院へ受診することをおすすめします。
夏場の子どもの健康は親が守ろう!
子どもが熱中症にかからないためには、まずは親が熱中症対策の正しい知識を得て日ごろから実践することが大切です。
夏場に子どもと一緒に外出するときには、帽子を被ってこまめに休憩をとることや水分補給をすることを親が見本として見せるようにしたいですね。
夏場には、家にスポーツドリンクを多めにストックしておくことも熱中症対策につながるでしょう。
子どもは熱中症にかかるリスクが高いということを忘れず、親子で楽しく夏を乗り切れるようにしたいですね。