コラム
Column

健康

シラカバ花粉の季節が到来!花粉症の人が知っておきたい4個の対策

暖かい春は待ち遠しいけれど、花粉症の人にとっては、鼻水や目のかゆみなどの症状に悩まされるつらい時期です。
本州で猛威を振るうスギ花粉とは異なり、北海道ではシラカバ花粉が多く飛散しています。
ここでは、シラカバ花粉とはどういうものか、花粉の症状を抑える効果的な対策などをご紹介します。

シラカバ花粉とは?

カバノキ科のシラカバから飛散する花粉が「シラカバ花粉」です。
日本では主に北海道や東北で観測されています。
一般的なスギ花粉が1月ごろから飛散するのに対して、シラカバ花粉は4月上旬から6月上旬と、短い期間に集中して飛散するのが特徴です。
シラカバ花粉の症状は、鼻水や目のかゆみ、くしゃみなどといった、ほかの樹木の花粉症状と似ていますが、特徴的なのは口腔アレルギーを引き起こす点でしょう。

シラカバ花粉に含まれるたんぱく質と果物に含まれるたんぱく質はよく似ているため、さくらんぼやリンゴ、キウイなどを食べると、まれに口の中が腫れたりかゆくなったりするので注意が必要です。
シラカバ花粉に悩まされる人は、ハンノキ花粉にも反応する傾向があります。

花粉の侵入をシャットアウト!「マスク」

花粉症対策としてよく使用されるマスクは、着用することで鼻の不快症状を軽減し、花粉の吸入量を3分の1から6分の1程度にまで減少する効果があるといわれています。

マスクを選ぶ際のポイントとしては、顔にぴったりとフィットするものや息のしやすいものを選ぶことです。
花粉はとても微細なので、ちょっとした隙間からも入り込んでしまいます。
顔にフィットしていないと、マスクを着用する効果が低下してしまいます。
より花粉の除去率を高めるためには、マスクの中にガーゼをあてる(インナーマスク)ことをおすすめします。
これだけで除去率が99%以上にのぼるというから驚きです。
また、衛生面の観点からも、洗って何度も使用するタイプのものではなく、使い捨てマスクがいいでしょう。

「目薬」で花粉を洗い流そう

目のかゆみや充血、目ヤニなどの花粉症状には目薬(点眼薬)が効果的です。
これらの症状は「季節性アレルギー結膜炎」と呼ばれ、花粉症状がひどくなる前から目薬を使用し始めると、症状がひどくなるのを抑えることができるという研究結果もあります。

症状がひどくない人は、ドラッグストアなどで購入できる市販の人工涙液を点すのもいいでしょう。
目薬や人工涙液によって、目の中に入った花粉を外へ洗い流すことができます。
また、花粉症の人によく見られるドライアイを軽減する効果も期待できますよ。

「保湿ティッシュ」や「ワセリン」も活用した徹底対策

花粉症がひどくなると、1日に何度も鼻をかむことによって、鼻の周辺が赤くなったりヒリヒリと痛くなったりします。
ひどくなると皮がむけてしまい、人前に出るのも気になってしまいますね。
毎日のことだからこそ、肌に優しい保湿ティッシュを使ってみてはいかがですか?
保湿ティッシュは、パルプ材から作られるティッシュに保湿剤を加えて、滑らかな肌触りを実現しています。
ティッシュ特有のカサカサとした触り心地ではないので、1日に何度でも使用することができます。
自宅用、会社用、移動用と、いくつか用意しておくと安心です。

ワセリンは、原料となる油を純度が高くなるよう精製した保湿剤で、肌の乾燥が気になる女性にも使用されている保湿アイテムです。
ワセリンは肌の内部にまで浸透せず、肌表面に留まる性質を持っています。
そのため、鼻の穴や目の周辺にワセリンを塗ることで花粉がくっつき、皮膚粘膜の中まで花粉が侵入することを防ぐことができます。
ドラッグストアで手軽に購入できるのもうれしいですね。
ワセリンは軟こうの原料としても使用されているので、安心して使うことができます。
外から帰って来たら、花粉と一緒にすぐに洗い流しましょう。

正しい対策を知ってつらい花粉症にサヨナラ!

毎年つらい花粉症に悩む人は、症状が悪化しないよう正しい花粉対策を知ることが大切です。
マスクや目薬、ワセリンなどを使って、花粉が体内に侵入するのを防ぐことは十分できます。
マスクに関しては、できるだけ性能のいいものを選ぶことがおすすめです。
ほかにも、「花粉の飛散が多いときにはなるべく外出しない」「帰宅したら玄関で上着やコートに着いた花粉を払い落とす」なども心がけましょう。
ちょっとしたことでつらい症状を軽減することができますよ。