コラム
Column

家事

楽に楽しくラク家事 整理整頓編

くらしづくりNEST
ライフオーガナイザー®
岩﨑 梢さん
住まいを快適にする仕組みづくり“ライフオーガナイズ”でより生活しやすい自宅の整え方を教えてくれる。空間の片づけのほか、メンタルオーガナイザー®として“ライフオーガナイズ”の手法を使った心の内側の片づけをサポートしている。

より快適な生活のために自分に合った住まいづくりを

家族と一緒においしいものを食べたり、趣味の時間を楽しんだりする家の中は誰でも快適な空間にしたいものです。快適な住まいとは、よく使うものが近くにあったり、お気に入りのものがきれいに飾ってあったりと、人によって違いますよね。
でも、片づけや収納を考えるだけで面倒な気持ちになる人も多いはず。確かに片づけは時間がかかることかもしれませんが、片づけをした先のことを考えるとどうでしょうか。片づけるべきところがあるのに見て見ぬ振りをして手付かずのままでいると、ずっと気分は晴れないままです。
自宅も心も整理するために自分に合った収納をしてより快適な住まいにできたら良いですね。

片づけ、収納したい場所はたくさんあると思いますが、今回は子ども部屋の収納をご紹介します!お子さんと一緒に楽しく収納してみてください。

片づけ・整理・収納のワンポイントアドバイス

「必要なもの」を選ぶ!

片づけと聞くと持っているものを捨てるというイメージがありませんか。でも、片づけるときに「捨てるもの」のことだけを考えるのは消極的な気持ちですよね。「捨てるもの」を探すのではなく、「必要なもの」「大切なもの」「好きなもの」を選びましょう。
選ぶという前向きな行動で片づけが少しラクになります。

「ものが少ないこと」が良いことではない!

家の中のものを少なくすることだけが快適な住まいづくりではありません。ものが多くても管理できるのであれば問題ありません。無理にものを捨てる必要はありませんよ。

自分の「行動や癖」を知る!

家の中で自分がどのような行動をしているのか、どのようなところにものを置きがちなのかなどの癖を知って、収納方法を考えましょう。よく使う部屋や通る場所に自分が使いやすい収納の工夫ができると良いでしょう。

「無理」して理想の住まいづくりをしない!

本やSNSに載っている憧れの空間に近づけようと無理に家を片づけてはいけません。自分ができないことや向いていないことをすると疲れてしまいますし、長続きしません。自分に合った自分なりの方法で楽しく住まいづくりができると良いと思います。

使うものの「使用頻度」を確認する!

必要なものを選ぶとき、その方法のひとつに使う頻度の確認があります。例えば「ほぼ毎日・月に数回・年に数回・使わない」に分け、使う頻度の高いものから出し入れしやすい場所などに収納します。そして、使わないものは人に譲ったり寄付したりリユースショップに持ち込むなど捨てる以外の方法もぜひ考えてみてください。

「元に戻す場所」をつくる!

なかなか家が片づかない理由の1つにものを収納する場所がなかったり、不便な場所にあったりするということが考えられます。ものを戻す場所がなく、改めて収納する場所を決める作業は非常に大変なことかもしれませんが、収納する場所を決めて「取り出す→使う→元に戻す」というシステムをうまく活用できたら日々の片づけはラクになります。

親子で楽しく快適な住まいづくり ~子ども部屋の収納~

子ども部屋をきれいに

子どものおもちゃや絵本、勉強道具などが混ざってしまっている状態の部屋。どこに何があるのかすぐに見つけられず、ものがあふれている印象に。

用途別に分ける

まず、おもちゃ、絵本、学校で使うものを元々持っていた3つの収納ボックスに分けます。子ども部屋を使う本人がどのような空間にしたいのかを確認しながら進めることが大切です。おもちゃと混ざっている絵本をまとめて本棚へ。

すべての絵本が一か所に収納され、使い勝手が良くなりました。

収納ボックスを新しく買わずに、お気に入りのショップバッグを収納アイテムに変身させましょう。同じショップバッグを揃えたら、見た目もかわいくなりますよ。

手づくりの収納ボックスにおもちゃを入れて、おもちゃコーナーにまとめて収納しましょう。

片づけ・収納完了!

勉強道具と絵本がきれいに収納され、机の上も広々。

かわいく飾りたいおもちゃは棚の上に並べて、小さいおもちゃはまとめて収納ボックスに入れることですっきりとした空間になりました。ぜひ、お子さんと一緒に無理のないお片づけを、楽しみながら実践してみてくださいね!