コラム
Column

健康

ストレスに負けない身体!!

「最近疲れがひどい・・・」
ちょっとしたことですぐにイライラしませんか?
ストレスは知らず知らずのうちに、カラダやココロに溜まっていきます。それに対応しようと身体は無理をして、さらに負担がかかり、それが続くことで体のあちこちに不調が現れたり・・・。
最近では『ストレスが万病のもと』ともいわれているほどストレスは見逃せない存在です!特に季節の変わり目や、環境の変化などは、要注意!!

心と体を守る「副腎皮質ホルモン」と「セロトニン」

私たちの身体はストレスを受けたら、それを跳ね返すために、”副腎皮質ホルモン”というホルモンを分泌して、全身の抵抗力を高めようとしています。これは自然治癒力の一種です。そのホルモンがストレスを緩和し、身体の調子を整えてくれます。
また、心地よい環境にいる時やほっとした時には、”セロトニン”という物質が分泌されます。これが分泌されると心が落ち着き、興奮や不快な感情がマイルドになっていきます。さらには冷静な判断力や思考力をもよみがえってきます。そんな体と心を守る二つの役割はとっても重大で、ストレス対策には欠かせない存在です! 心も体も健康な状態を保ち、ストレスに立ち向かう力を養うためには、普段からの食事は本当に大事なんですよ。

では実際に「ストレスに立ち向かう食事!」とはどのようなものでしょう? 一番大事なことは、やはりいろいろな食材を複数とって、栄養バランスを整えることです。 同じような食材に偏らず、肉も魚も野菜も・・・バラエティに富んだ食事にすることが何より大事です。
そんな中でも、特にストレス対策に欠かせない栄養素をご紹介します!

「ビタミンB1」

ストレス時には大量に消費してしまうビタミンで、これが不足してくるとイライラ感や不眠、めまい、記憶力の低下などが起こりやすくなります。疲れやストレス時はしっかり補給!!が大事なビタミンです。
〈ビタミンB1が豊富な食品〉
豚肉、鶏レバー、牛乳、白米、食パン、ごま、そば

「ビタミンC」

こちらもストレス時には大量に消費してしまいます。
また、副腎皮質ホルモンを作る時に必要になるのもビタミンC!
ストレスを感じやすい方は、特に意識してとるようにしましょう。
〈ビタミンCが豊富な食品〉
いちご、オレンジ、キウイ、レモン、ピーマン、キャベツ

「たんぱく質」(アミノ酸)

“副腎皮質ホルモン”の合成には、ビタミンCだけでなく、たんぱく質も必要です。たんぱく質がしっかり補給されていると、ストレスが緩和されることが動物実験でも明らかに!
また、リラックス作用がある”セロトニン”も、アミノ酸の一種である”トリプトファン”が材料となって作られます。心をしっかり守るためにも充分に補給したいですね。
〈トリプトファンが豊富な食品〉牛乳、チーズ、大豆製品、卵、ナッツ類、バナナ

「カルシウム」

骨や歯を作る以外にも、神経を沈静化する作用のあるカルシウム。
ストレス時だけでなく日頃からしっかりと補給することで、気持ちの安定をはかっていきましょう。
〈カルシウム豊富な食品〉
牛乳、ヨーグルト、大豆製品、小松菜、いわし、煮干、ひじき

お酒やたばこには要注意!!

いくらこれらの栄養素を摂取していても、アルコールは飲むだけで、カルシウムやマグネシウムなど脳に必要なミネラルを排泄してしまいます。また、アルコールの分解には、ストレス時に大切なビタミンB群やCをはじめとしたいろいろな栄養素を大量に浪費します。
タバコも同様、吸うだけでビタミンCなどを大量に破壊してしまうことから、ストレスにはあまり好ましいものではありません。

残念ながら生きている限りストレスをなくすことはできません。だからこそ、ストレスとどううまく付き合っていくか・・・。その力を身につけることはとても大事です!
新たに何か行動を起こす!というのは大変なことですですが、毎日の食事を少しずつ気にしながら生活をする・・・ということはわりと簡単にできるのではないでしょうか?普段から『カラダとココロに効く食事』をとりながら、ストレスなんかに負けない!!身体も心も健康な、イキイキとした毎日を送っていきたいですね☆