コラム
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健康

見つめてみませんか?あなたの眼精疲労

徐々に陽射しが暖かく春らしくなってきましたね。この春、進学や就職などで大きく環境が変わった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
陽気もポカポカで元気に過ごせそうなこの季節ですが、漢方では春は目につらい症状が出やすい季節ともいわれています。それは、中医学の五行学説で、春の季節は「肝」と深く関わっており、その肝が弱りやすくなる季節と言われているからです。『肝は目を養う』といわれるほど「肝」と「目」は非常に深い関わりがありますので、肝が弱まってしまうことで、目にも不調がでやすくなってしまいます。
最近目が疲れてかすむ、乾く、充血する…なんて症状はありませんか?目の疲れは、放っておくと肩こりや頭痛、不眠などの原因にもつながってしまいますので、早めに対処することがとても大事です。
今回は、日頃から目をケアするための効果的なポイントをいくつかご紹介いたします!

POINT1:積極的に摂りたい!目に良い成分

普段の食事から、目の働きをサポートする栄養素や、目や肝臓を守る成分などを積極的に補うことで、目の疲れを効果的に解消することができます。

●ビタミンB1、B2

視神経の働きを助けたり、視力の維持に役立ちます。充血の解消にも効果的です。
【多い食品】 → 豚肉、レバー、卵、豆類、根菜類など

●βカロテン(ビタミンA)

目の粘膜を守り、角膜や網膜を健康的に保ちます。光を感じる際に必要となるロドプシン主成分でもあります。
【多い食品】 → ニンジン、ほうれん草、小松菜、かぼちゃなど(緑黄色野菜に多い)

●アントシアニン

目の疲れや視力低下を回復させることが期待できます。目の毛細血管を強くするため目の血流改善にも役立ちます。
【多い食品】 → ビルベリー、ブルーベリー、プルーンなど

●クロセチン

水晶体のピント機能を調節する筋肉のコリをほぐして、目や体の疲れをほぐします。
【多い食品】 → クチナシの果実やサフランの天然色素で、今はサプリメントなどでも簡単に補給できます。

●その他

肝臓が弱くなることは目の疲れにもつながると言われていますので、肝臓に良い栄養素を補給して、肝臓の働きを高めることもオススメです!
【多い食品】 → 牡蠣や牛肉に含まれる“亜鉛”や、ドリンクなどでお馴染みの“ウコン”もオススメですが、“マリアアザミ”というハーブに含まれる「シリマリン」という成分は、肝臓の保護や機能回復の働きがあるといわれています。
サプリメントなどでも出ていますので、うまく利用するのもオススメです。

POINT2:目の疲れは自律神経も関係?効果的なリラックス法

私達が物を見るときに働く視神経は“自律神経”がコントロールしています。近くの物を見るときは副交感神経が働き、遠くを見るときは交感神経が働きます。近くばかり、また、遠くばかりを長時間見ていると自律神経の働きが乱れてしまい、目の疲れ、肩こり、頭痛の原因になってしまいますので、適度な休息が必要です。

(1)パソコン画面などを集中して見つづける場合は、50~60分毎に10分間位は、遠くを見たり、まぶたを閉じたりして、目を休めるようにしましょう。30分に1分程度の休息でも効果的です。

(2)目の疲れを強く感じるときは、目のまわりの筋肉が緊張しているので、熱すぎない適度な温度の蒸しタオルをまぶたに当てて、温めましょう。

(3)頭部や首の筋肉の緊張が続くと、自律神経のバランスのみだれにもつながりますので、マッサージなどで筋肉のコリをほぐしてあげることも大切です。

POINT3:疲れ目・肩こりに!簡単☆予防体操

普段から簡単にできる、「目の筋肉や肩コリを解消させる簡単体操」をご紹介します。パソコンなど仕事の途中や映画を観た後など、目を使ったなと思うときに積極的に行いましょう。

(1)目をギュッと閉じて、ぱっと開く。これを5回程繰り返します。

(2)その後、眼球を上下にゆっくり動かし、さらに左右にも動かします。

(3)左右の手のひらを耳の後ろ(後頭部)に当てて、耳の後ろを5回ほど円を描くようにゆっくりマッサージします。そのまま徐々に下にずらしながら、首筋もほぐします。気持ちよいと思う感覚が力の目安です。

いつも何げなくモノを見せてくれる目ですが、日常の生活で疲れがたまっているかもしれません。
イキイキした目元は顔の印象まで明るくしてくれますので、普段からのケアを大切にしましょう!