赤ちゃんが風邪のときの離乳食は? おすすめレシピとNG食材
赤ちゃんが風邪で体調を崩したとき、食欲が落ちて心配ですよね。食べ物を消化する力も弱くなっているため、「離乳食」をどうするかで悩むママ、パパも多いのではないでしょうか。
できるだけ消化がよく、早く元気になれる離乳食を作ってあげたいですよね。
ここでは、赤ちゃんが風邪をひいたときの離乳食についてアドバイスしていきます。
風邪をひいたときの離乳食で気をつけたいこと
1. 水分補給をこまめにする
風邪をひくと体内に熱がこもり、普段より汗をかきやすくなります。赤ちゃんは代謝がよいので、風邪で発熱がある場合、脱水症状を起こしやすくなります。
水分補給には、湯ざましや麦茶、果汁、野菜スープ、乳児用イオン飲料など飲みたがるものを与えて大丈夫ですが、一度に沢山ではなく、少量をこまめに飲ませてあげてください。
2. 食欲がないときは離乳食を中断しても大丈夫
赤ちゃんの食欲がない場合、離乳食をムリに食べさせなくても大丈夫です。食欲があって離乳食を食べてくれるときは、離乳期を1つ前の段階に戻し、食材のかたさや大きさを食べやすくするなど調整しましょう。
3. 消化によい食材を選ぶ
赤ちゃんは消化する力が未熟なうえに、風邪のときは内臓の働きも弱まっています。胃腸になるべく負担がかからないよう、消化によい食材を選び、調理法も工夫しましょう。
風邪をひいたときの赤ちゃんの健康状態は普段とは違います。いつも以上に様子を観察し、気にかけてあげることが大切です。
風邪をひいたときのおすすめ離乳食レシピ
栄養価が高く、消化がよいものを少しずつ与えてましょう。
例えばうどんやおかゆ、ポタージュ、すりおろしたリンゴなどがおすすめです。
1. うどんのおすすめレシピ
・野菜うどん
※離乳食初期(ゴックン期)~後期(カミカミ期)におすすめ
【材料】
ゆでたうどん 80g
大根 10g
にんじん 10g
じゃがいも 10g
だし汁 150cc
しょうゆ 少々
片栗粉 少々
【作り方】
1. 野菜は粗めのみじん切りにし、ゆでたうどんは食べやすい大きさに切ります。うどんの長さは、お子さんの月齢や離乳期によって調節してください。
2. みじん切りにした野菜をだし汁で煮て、灰汁をとります。
3. 野菜が柔らかくなったらうどんを加え、食べやすいかたさになるまで煮ます。
4. しょうゆを数滴と水溶き片栗粉を入れ、とろみがついたら完成です。
2. おかゆのおすすめレシピ
・豆腐のおかゆ
※離乳食初期(ゴックン期)~中期(モグモグ期)におすすめ
【材料】
10倍がゆ 30g
豆腐 20g
【作り方】
1. 10倍がゆに、小さく砕いた豆腐を加えて混ぜます。
2. ふんわりとラップをして、電子レンジで30~40秒加熱します。途中、1~2度取り出してかき混ぜるとよいでしょう。
3. 甘味のある離乳食のおすすめレシピ
・バナナのミルク煮
※離乳食中期(モグモグ期)~後期(カミカミ期)におすすめ
【材料】
バナナ 1/3本
牛乳 30cc
【作り方】
1. 鍋にバナナと牛乳を入れ、中火で煮立たせます。
2. 牛乳が沸騰したら火を弱め、バナナが柔らかくなるまで煮ます。
3. 柔らかくなってきたらバナナをスプーンで潰し、トロっとするまで煮詰めたら完成です。
4. スープのおすすめレシピ
・かぼちゃと玉ねぎのスープ
※離乳食中期(モグモグ期)~後期(カミカミ期)におすすめ
【材料】
かぼちゃ 15g
玉ねぎ 5g
塩 少々
片栗粉 少々
【作り方】
1. 小さく切ったかぼちゃと玉ねぎ、水(1/2カップ)を鍋に入れ、中火で煮ます。
2. 柔らかくなったかぼちゃと玉ねぎを、粗くすり潰して塩少々を加えます。水溶き片栗粉でとろみをつけたら完成です。
離乳食は赤ちゃんにとって大切な栄養補給です。愛情のスパイスをたっぷり効かせつつ、胃腸に負担なるべくかからないよう、柔らかめに調理しましょう。
のどの痛みがツラそうなときは、喉ごしのよい乳児用ゼリーなどもおすすめです。
風邪のときは注意したい食材
普段は問題なく食べられる食材でも、風邪などで体力が弱っているときは注意が必要な場合があります。
1. 冷たい飲み物、食べ物
風邪のときは普段より内臓の働きが弱まっています。冷たい飲み物や食べ物は胃腸に負担をかけるので、飲み物は冷蔵庫から出したてではなく、少し時間を置くか、常温で飲ませるのがいいでしょう。
2. 脂っこい食材
脂っこい食材は胃腸への負担が大きく、消化や吸収に時間がかかります。治りを遅くする原因にもなりかねないので、風邪のときは避けるのが無難です。
3. 食物繊維が豊富な食材
食物繊維が豊富な野菜やきのこなどは、消化に時間がかかるので風邪のときは避けた方が無難です。
ただし食物繊維には便を柔らかくする働きがあり、健康によいものです。風邪が治ってから、様子を見て与えましょう。
4. しょうが・ねぎ・香辛料などの刺激物
しょうがやねぎ、香辛料などは、大人と違って赤ちゃんには刺激が強く、胃腸に負担がかかります。
うどんなどに薬味として入っている場合が多いので、取り分けるときに大人用のものと間違えないよう注意です。
風邪のときの離乳食はお休みしても大丈夫
風邪のときの離乳食は、うどんやおかゆ、すりつぶした果物・野菜など、消化がよく柔らかいものがおすすめです。
ただし食欲がないときはムリに食べさせず、お休みしても大丈夫です。水分補給は欠かさずに行いましょう。
食欲が出てきたら、消化のよいものを普段より柔らかくするなど調整し、徐々にいつもの離乳食に戻していきます。
赤ちゃんは、自分のカラダの状態を自分の口で説明できません。いつもと違う様子に不安を感じたら、安易に自己判断せず、かかりつけの医師に早めに診てもらうと安心できますよ。