子どもの虫よけ対策での注意すべきこと
子どもは大人と比べて免疫力が弱いので、蚊などの虫が媒介となって起こる感染症には警戒が必要です。
そこでポイントになるのが、しっかり虫よけ対策を行っておくことです。
ただし、虫よけ剤をやみくもに使うような方法は良くありません。
そこで今回は、子どもの虫よけ対策における注意点を紹介します。
露出を減らす方法は体温上昇が心配
虫よけ対策にはいろいろな方法がありますが、基本になるのは肌をなるべく露出させないことです。
長袖や長ズボン、手袋などを装着しておいて、肌に虫が触れないようにすれば、虫刺されなどの被害に遭う可能性は低くなります。
虫にはそれぞれ好む色があるので考慮することも大切です。
たとえば、蚊には黒や赤を好む傾向があります。
露出の少ない服装を選ぶときに、そのような色を避けると、さらに高い効果を期待できるでしょう。
ただし、この方法は夏場に行うのには向いていません。
子どもは体温が上がりやすいため、外気温が高いときは、薄着でないとつらく感じることが多いでしょう。
涼しい地域に住んでいる場合でも、炎天下では常に長袖や長ズボンで過ごすのは難しいかもしれません。
また、通気性が悪い服を着ていると、体温が上がり過ぎて熱中症になる恐れもあるので要注意です。
露出の少ない服装をさせるなら、メッシュ素材などの風通しの良いものを選びましょう。
虫の数を減らす方法は親の負担が大!
服装に依存しない対策としては、虫の数を減らすという方法が挙げられます。
自宅の敷地内などに限られますが、虫が発生しやすい場所を作らないことで実現が可能です。
たとえば、蚊の幼虫は水たまりに生息するので、植木鉢の皿などに残った水を捨てるように習慣付けると効果を期待できます。
側溝や雨どいに水がたまらないようにするため、定期的に掃除をすることも大事です。
そのような環境を作ったうえで、殺虫剤の散布も行っておくと虫が寄りにくくなります。
ただし、この方法は親の負担が大きくなるので要注意です。
虫の繁殖力はとても強いため、少しでも手を抜くとすぐに元の状態に戻ってしまいます。
また、殺虫剤は人間の体にも良くないので、散布するときは細心の注意を払いましょう。
風向きによっては効果を得られない場合もあるので気を付けなければなりません。
散布してしばらくの間は滞留していると考えられるため、子どもを遊ばせないほうが安全です。
虫よけ剤を使うならディートを意識して
虫よけ剤であれば、服装や場所に関係なく効果を得られます。
スプレーやローションなどのタイプがあり、肌に噴射や塗布を行うのが基本的な使い方です。
頻繁に塗り直して、そのたびによく広げる必要があります。
夏場は日焼け止めを併用することが多いですが、その場合は最後に虫よけ剤を使うのが正しい順番です。
子どもに使う場合は、成分にも気を付けなければなりません。
ディートを含んでいる場合は特に注意が必要です。
一般的に毒性は高くないとされていますが、抵抗力の弱い子どもへの影響がないとは言い切れません。
少なくとも目や口には入らないようにしてください。
メーカーが定めている使用回数や使用期限を守って使うことも大切です。
ディートの濃度が低い虫よけ剤や、ディートの代わりに天然ハーブを用いている虫よけ剤などもあります。
上記の注意点を把握したうえで、そのような安全性の高いものを選択することも視野に入れると良いでしょう。
注意点を守って子どもを安全に虫から守ろう!
今回紹介したように、虫よけ対策には複数の方法があり、それぞれに注意点があります。
虫よけ剤は使い勝手が良いので、それを忘れて気軽に利用しがちです。
自分に使った後に、子どもにも同じような感覚で使っている人も見受けられます。
子どもと大人の体を同じように考えずに、ディートの悪影響が出ないように気を配りましょう。
使い方や選び方にしっかり配慮することを心がければ、虫から子どもを守ってくれる強い味方になってくれます。